川口雑貨

店主川口が雑多に物を書き落としていく雑貨屋です。そういうことにしておきます。

【貧乏浪人生は見て】浪人生が単発バイトしたら詰んだ話【単発バイトの選び方】

川口雑貨の川口です。

 

本日は、私が浪人生だった頃、色々あって単発バイトをして詰んだ話をします。まぁ、雑談です。

 

何がキツイのか、なぜどのように詰んだのか、その経験から単発バイトをどうしてもやらなければならない人に向けてお伝えしておきたい事。

といった内容で記しています。

 

ぜひ参考程度に読んでみてください。

必ず、いつか役に立ちます。

 

 

単発バイトの何がキツイのか

まずは単発バイトの何がキツイのか、という話を簡単にさせてください。
細かい業務内容については省きますので、気になる方はこちらをどうぞ。

kawaguchizakka-honten.hatenablog.com

 

1.精神的負荷がすごい

単発バイトの特徴は

「単純作業の繰り返し」

「誰にでもできる仕事」

この2つです。

 

もちろん多少の適性はありますが、誰でもできる仕事が主です。

なぜなら、1度しか来ない人を教育するコスパが悪いから。

通常のアルバイトの場合、長期的に勤務する前提ですから出来ないことがあっても教育をしてできることを増やしたり、内容を変えたりしてどうにか仕事ができるようにします。

しかし、単発ではそんなことが出来ません。

だから誰にでもできる仕事を回すしか無いんです。

 

すると、

誰にでもできる→

頑張る事が無い→

成長・学習・達成感などのやりがいがない

となるんです。


ひたすら終わるまで耐えるしか無いのです。

この精神的負荷がキツイです。

 

工場や品卸の業務の場合、基本8時間拘束されます。

8時間、思考を飛ばしながらやりがいのない仕事を続け、それでもらえるのはせいぜい諭吉1枚です。昼間の場合1万円もいきません。

この

「自分の人生を浪費している感覚」

が浪人生にはこたえます。

 

なにせ、大体の浪人生は行きたい大学や将来の目標がある中で勉強をしています。意地やプライドという人もいるでしょう。

そんな人間が、数時間意味の無いことを耐えながらやるんです。

しかも、そこでもらえるお金はたかが知れています。
これでも自立して耐えられる人はそう多くないでしょう。

 

2.自己嫌悪になりやすい

 

自己嫌悪と言われてもピンとこないでしょうし、これに関しては人によります。しかし私はかなり影響をうけましたので、ココに書いておきます。

 

単発に務める人材というのは、ある程度傾向があります。

銀行や行政に務める人にエリートが多いように、単発バイトにはなんらかの理由で本腰をいれて仕事が出来ない人や緊急でお金が必要な人が多く集まります。(中には派遣会社にいる人もいますけどね)

 

要は、定職につけない人が多くを締めます。
これに対して、「人それぞれ」と客観的には言えますが、本心としては「底辺」だとも考えられます。

 

なぜなら我々は、「安定・やりがい・夢」のある仕事こそ正義だと、小中高で教え込まれてきます。

実際生活をする上ではいずれかに当てはまる事が理想でしょう。

 

しかし、現実にはそうも行かない人や、それを選択しない人もいるわけです。

ではその人達はダメなのかといえば、そうでないことは自明でしょう。

 

この、理想と現実のギャップが自己嫌悪に繋がります。

 

 

私が最初の頃に参加した現場での話をします。

単発で来ていた30代程の男性が、彼と同じ歳程の管理者にペコペコしながら走り回って仕事していたのを観ました。

 

その時私は「あんな大人にはなりたくないな」と思ったんです。

 

定職につかず、単発の仕事でベテランのような顔をして、上の人には媚びへつらって…と勝手に妄想を広げ、挙句の果てその姿を自分と重ねて虚しくなりました。

しかし冷静に考えれば、彼がどんな事情でこの仕事をしていようが勝手だし、まして任された仕事を頑張っているのは何も悪いことではありません。

考えればわかること、客観的な立場であればすぐに着付けることなのに、一瞬でも自分が誰かに優劣をつけ卑下したことにある種恐怖を覚えました。

「自分はこんな人間だったのか」

「なぜこんなことを思ってしまったのか」

と自己嫌悪と自責の念で押しつぶされそうでした。

 

大半の高校生は、このような末端の仕事や肉体労働というのも直接観たことがありません。親や近い親戚がその仕事をしていないかぎり、遠い世界の話です。

 

 

だから口ではわかっていても、実際に見たときには自然と根の感情が出てきます。

今なら、その経験があるからこそ今の価値観があるとポジティブに捉えることも出来ますし、結果的に誰かを傷つけたわけでもないのだから良しといえますが、当事者としての精神的な付加は計り知れません。

これは人によるのでしょうけど、しっかりやってきた人程ダメージの大きい問題です。

 

仕事に行くときは、頭の片隅に入れておくだけでも多少楽になるでしょう。

彼らにどんな事情があり、何をしていようが、それはあくまで他人であり、優劣をつけて良いものじゃない。

そう思っておきましょう。

【余談】

余談ですが、よくある類似した例として、「指定校推薦と一緒にするな」「うまく行けばなら~大学に受かってた」→「自分は他のヤツとは違う」という話があります。

これにも学べることですが、”自分はまだ上”という思考を持つと大変疲弊します。何より確証が無いので、自分に言い聞かせ続けねばならず、ストレスになります。

 

特に浪人生は陥りやすいのでお気をつけて。

 

3.肉体疲労で動けない

これは単純明快ですね。

単純に、筋肉痛や疲労で動けないんです。

 

勉強大好きな人であれば「よ~~し!今日も頑張るぞ!」と起き上がれるかもしれませんが、堕落してしまう人であれば一気にやる気を持っていかれます。
予備校を休んだり、課題を後回しにしてしまう大きな原因になるでしょう。

一番怖いのは、それが癖付くことです。

最初は頑張っていたのにバイトの疲れで休んでから休みグセがつき身が入らない。僕がそうでした。(先輩や父親もそうだったというので、よくある話のようです。)

単純なことですが、わかっていないとすぐに陥る難所でもあります。
次の日は予定をあけておくとか、バイト前に多めにやっておくなど、リスクヘッジは忘れずに。

あとは頑張れなくても自分を責めず、建て直しに切り替えると良いでしょう。

 

 

単発バイトで浪人生が詰んだ理由

では、具体的に浪人生がどう詰んだのかという話を致します。

 

これはズバリ、負の連鎖にハマってしまった。ということです。

私は以下のような連鎖にハマり、一切勉強をシない期間が1ヶ月程度ありました。

 

1.資金不足で心に余裕がなくなる

→「お金がない…工面しなきゃ」

2.資金を集めるために仕事をする

→「自由に働けるのは単発一択」

3.余裕がないので疲弊から戻れず休み癖が付く

→「心身疲れたけどリフレッシュする体力がない、今日は休む…あッ」

4.勉強が進まない焦りと自己嫌悪でより余裕がなくなる

→「勉強が本分なのにやってない…気分も上げれない…自分はだめだ…」

5.1~4が繰り返し積み重なる

 

という状態です。

 

お金が一時的に増えても、もともと不足している分の補填なので贅沢もできません。頑張っても利子分しか返せず借金が減らない感覚。

お金を稼いだときの「よーし!」という達成感は皆無でした。

 

そして資金不足は続くので、同じことを繰り返します。

もう受験どころじゃないです。
カネがないと焦り働き、心身共に疲弊してモチベーションはさがり、勉強もせずグダグダと過ごし、自己肯定感をぶち落としていく。

 

 

これで1ヶ月程度過ごしていたら、もうほぼ鬱みたいな状態でした。

分け合って知人宅にいたので毎日人と会話できていましたが、一人暮らしなんてシてたらどうなっていたか…そう考えると怖いです。 

 

受験生、浪人生が単発バイトをするときに気をつけてほしいこと

私の場合、途中で両親がなにかに気づいてくれて助けてもらいました。

カネがないなら素直に相談すべきだったと今なら思えます。

 

しかし、そうもいかない人もいるでしょうし、それでは解決できない人もいるでしょう。

そんな人にむけて、単発バイトをするときに気をつけてほしいことを書きます。これからやるつもりの人は、どうか覚えておいてください。

 

1.まずは頼れる場所がないか確認する

お金にこまったり、必要になったら、まず頼れる場所がないか確認しましょう。

両親、祖父母、兄弟、友人…
勿論関係が崩れるような場合はそのほうが酷いですから無理をする必要はありません。

 

しかし、今回のわたしのように、親が助けてくれる場合などは無理せず相談だけでもしましょう。

どうにかしてくれるかもしれませんし、無理なら無理で算段を一緒に考えてくれるかもしれません。また、後から「どうにかなったかも」と思う必要がなくなります。

なにより、一人で抱えるという状況が一番危険です。本当にやばいときに助けを頼めなくなります。

 

まずは確認を。

 

2.本当にその仕事じゃなきゃだめなのか確認する

普通のアルバイトができるなら絶対的に普通のアルバイトの方がマシです。

特に長期的にお金が不足するとわかっているなら、飲食店なりコンビニなりの教育がされて安定もする仕事を選びましょう。

 

個人的にオススメは、短期で募集しているコールセンターです。感情さえ殺せれば高時給高待遇短時間で安定して稼げます。たまに言葉の強いひともいますから、そういうのが苦手な人は無理せず他の仕事をさがしましょう。

また、たまに超絶当たり案件があったりしますので、いろんな求人を比較して決めましょう。(3日間泊まり込みな代わりに超絶高給で簡単みたいなのもあります。)

 

後から「こっちでよかったじゃん」といっても、休むことは基本できません。

単発系は特にドタキャンに厳しいですし、休むのも精神的な負荷になります。

ネットだとすぐ申し込みができますが、焦らず何度か比較確認してから申し込みましょう。

 

3.職場や類似の仕事の口コミ等をみておく

どの仕事も、過去にやっている人がいるはずです。

その人達がその場所や求人、またはブログやTwitterなどに口コミを書いてくれているはずです。

それを参考に、

・どんな準備が必要か

・どんなキツさがあるのか

などを確認しておきましょう。

 

そして、もしその仕事をするならそれらを覚悟でいきましょう。

 

厳しい人の多い職場だとわかっているなら怒られても仕方ない!ぐらいの気持ちでいましょう。それでだいぶマシになります。

 

ちなみに私はゴミ収集のしごとのとき、事前にそこの人が厳しいのは知っていたので謝る前提で仕事をしていたら怒られましたけど良い感じの関係性で仕事を終えられました。

このとき覚悟していなかったら、多分ただの怒る人ってことしか覚えていなかったでしょうね。

 

またいつか、うまく仕事を切り抜ける方法もまとめてみようかな。

 

4.仕事と勉強は切り分けて考える

これは特に重要です。

 

仕事というのはどうしても疲れます。

精神的にも、肉体的にも。

 

大前提として、仕事と勉強はハッキリ分けて考えて、仕事が始まれば仕事、終わればもう関係なし!!!というマインドでいましょう。

 

仕事で起きたことを引きずれば勉強に支障がでますし、何より辛いでしょう。
これは普通の仕事にもいえることですが、仕事とプライベートはメリハリもって切り替える、メンタルケアにおいて大変重要なことです。

 

 

まとめ

単発バイト自体は、緊急でお金が必要な人や何らかの理由で定職が難しい人にとって大事な雇用です。受験生だって同じだと私は思います。

浪人生の皆さん、受験生の皆さん、皆さんの目的はあくまで勉強です。

それを最優先に考え、自分の身を大切にしてくださいね。

それではまたいつかお会いしましょう。

川口雑貨、川口でした。

ありがとうございました。